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落款の付加語

皆さんこんにちは。

書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。

今日は落款の付加語についてご紹介します。

通常、作品の最後の行の左下に落款を入れますが、空白が長く空いた場合には落款を長く入れる事が出来ます。

写真は”高適詩庚子春日於禰古齋朴咲書”と書いてあります。

これは作品について記したり制作時の状況等を記したりします。

今回は写真を例として、一つずつ分解して説明しますね(^^)/

 

高適詩・・作品の題名

 

庚子(かのえね)・・今年の干支で60年に1度の呼び方

 

春日・・季節

 

於・・書いた場所を記入する場合に頭に置く

 

禰古・・昔の言葉で猫のこと

 

齋・・堂号と呼ばれるもので、小さな部屋のこと

 

朴咲書・・作者の雅号に書を付ける(臨書の場合は”臨”を付ける)

 

つまり、「高適の詩を2020年春に猫の居る部屋で朴咲が書きました」という意味です。

このように組み合わせて、長い落款を作りますが、季節を表す言葉や堂号にも沢山の言い方がありますので、またブログ上でご紹介しますね♪