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書の歴史③

みなさんこんにちは。

手稲の書道教室「墨咲」の近藤朴咲です✿

 

書道について語る時によく”書家”というワードが出てきますが、”書家”の正しい意味をご存じですか?☆☆

”書家”というのは、自身の書を売ったり、教えたりして生活している人のことを指します。

そういった意味で、昔は”書家”はいなかったのです。

では、有名な古典の書を書いた人達はどんな立場だったのでしょうか。

 

そもそも、現在、書に携わる方法には幾つかあります。

①書を教えて生活する。

②作品を売って生活する。

③展覧会に出展する。

④書を勉強していて字が上手である。

 この内、①と②は書家でありプロです。③はプロではなくても出来ます。④については、字が上手な人は書家ではなくても素人でも存在しますよね。いわば”能書家”です。

実は、有名な古典の書を書いた人たちは”能書家”なのです。書をよく勉強して字が上手な素人であり、本業は役人や僧侶だったのです。

では昔は書に携わるプロがいなかったかというと、それはちゃんと存在しました。

書家ではありませんでしたが、印刷業が無かったので「写経専門の筆耕」の仕事があったようです♪

 

2日連続でお勉強でした^^; お付き合いありがとうございました♫