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書の歴史②

みなさんこんにちは。

手稲の書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。

前回の書の歴史に登場した王羲之の作品について少しお話したいと思います(^^)

王羲之の書作品で有名なものは「蘭亭序」「集字聖教序」などが挙げられます。

 

「蘭亭序」は、永和九年に書いた作品で、あるパーティの席でたくさんお酒を飲んでとても良い気分になり、一気に書いた作品がこの蘭亭序です。

作品の中に出てくる字の形の重複をことごとく避けて書いてあります。

後日、清書のつもりで何度か書いてみたのですが、当日のものには及ばず、ついに書き改める事を諦めたそうです。

 

「集字聖教序」は、後世になってから、王羲之の字を寄せ集めたものをバラバラにして作った本です。

もともとの王羲之の字に無かったものは、偏と旁さえ寄せ集めて載せています。

ですから、王羲之本人が書いていたなら、こうは書かなかったはずですね。

 

王羲之の臨書をする時には、こんな豆知識をチラッと思い出して書いてみると、また一味違ったものになりそうですよね♫

 

今日もお勉強、お疲れ様でした(*^^)v