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かな短冊発表会☽

たった一度だけブログの中で密かに募集した「かな短冊発表会」☽

今回は、お正月の俳句を書いた7作品をご紹介します

初心者からベテランの方まで、個性や雰囲気を楽しみながらお楽しみください☽☆✯  


 

✿瑞芳さんの作品✿

 

 

原文

「門松の雪あたたかに降りにけり」

 

釈文

「門松の雪あたた可耳降利尓けり」

 

 

かな・小筆を中心に続けてきた瑞芳さんの作品です

 

きれいな流れがとても美しいですね

 

ひとつの字の中にも太さの変化があり、

 

仮名のうつくしさを味わえる素敵な作品です

 

 


 

✿和珠さんの作品✿

 

 

原文

「金柑の甘さとろりと年迎ふ」

 

釈文

「金柑の甘さとろりと年迎ふ」

 

 

天才並みの集中力を持ち、書を心から楽しんでいる和珠さん

 

ひとつの点やわずかな線の太細など、常に今よりも上を目指し

 

妥協せずに素直に練習する素晴らしい書道家です

 

今回はお正月のあたたかい雰囲気と

 

”とろり”とした金柑の味わいを意識して書きました

 


 

✿舞葉さんの作品✿

 

原文

「はつそらのたまたま月をのこしけり」

 

釈文

「はつそらのたまゝ月越能こし公り」

 

 

書きたい書を求めて書の道を歩み続けてきた舞葉さん

 

仮名もかっこいい雰囲気で書いていますね

 

ゆったりした書き出しと

 

中盤からの潔い雰囲気の対比がお洒落です

 

 


 

✿蓉京さんの作品✿

 

原文

「初日の出しだいに見ゆる雲静か」

 

釈文

「者川悲乃帝し多意尓ミ遊る久もし徒可」

 

 

穂先の圧のかけかたや

 

筆の裏面をも巧みに使いこなせる蓉京さん

 

変体仮名をふんだんに使った、

 

かな作品ならではの魅力が詰まった作品です

 


 

✿優波さんの作品✿

 

原文

「正月を月下美人のつめたき葉」

 

釈文

「正月を月下美人のつめ多幾葉」

 

 

大筆に特化した若き達人の優波さんの作品です

 

仮名はまだ始めたばかり

 

筆を安定させて繊細に書き連ねる仮名も

 

さすがの安定感で落ち着いた作品に仕上げています

 

今回は読みやすさを重視して書きました


 

☆智也くんの作品☆

 

原文

「正月の子供に成て見たき哉」

 

釈文

「正月の子供になりてみたき哉」

 

 

仮名なんてもちろん初めて知った小学五年生の智也くん

 

たまたま短冊を書く方数名と一緒の時間帯になり、

 

僕もやる!と、その場で書いた作品です笑

 

筆圧が安定していてとっても上手ですよね♪


 

✿佳茜さんの作品✿

 

原文

「よべの月美しかりし年明けぬ」

 

釈文

「与への月美し可利し年明公奴」

 

 

とても意識の高い明るい佳茜さん

 

かな短冊にも楽しんで参加してくださいました

 

初心者ながらにもとても美しい線で

 

流れもきれいな素敵な作品ですね


ゲリラ的な「かな短冊発表会」でした笑♬

書道は色んな楽しみ方がありますよね。

令和5年もまたやりたい事にどんどんチャレンジして、楽しい1年をお送りください°˖✧☆✯✧˖°