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継色紙

皆さんこんにちは。

書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。

久しぶりにお勉強です!書の歴史(^^)

仮名の御手本として”高野切”と”関戸本”をよく使っていましたが、今日はずっと欲しかった”継色紙”を購入しましたので三色紙についてご紹介しますね。

・継色紙(つぎしきし)

・寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)

・升色紙(ますしきし)

この三つを「三色紙」と呼びます。

<継色紙>

色紙を2枚繋いだような紙に短歌を一種だけ書かれている形式のものです。

筆の運びがとても美しくて空間の美もきれいで趣があるので、私は継色紙が大好きです♫

書いた人物名に”伝”が付けられているのは、この人が書いたと言い伝えられているがその証拠はない、という意味です。

継色紙は「伝 小野道風」です。

 

<寸松庵色紙>

寸松庵というのは、京都のとある寺院の境内に造られた茶室の名前です。

もともとは粘葉本(でっちょうぼん:紙を二つ折りにしたものを重ねていき、折り目を糊で貼り合わせた冊子)でしたが、これを一種ずつ色紙形に切り取ったものです。

気品がありながら少し力強さを感じます。

「伝 紀貫之」です。

 

<升色紙>

もともとは冊子だったものを、後に鑑賞用の為に切ったり繋いだりして色紙形にされたものです。

自由に見えるような変化が特徴的です。

「伝 藤原行成」です。

 

継色紙は、作品として展示にもとても向いていますので、興味のある方はぜひ挑戦してくださいね♬