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書の歴史⑦

みなさんこんにちは。

書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。

今回は”木簡”(もっかん)についてのお話を少しします。

 

”木簡”というのは、20世紀に入ってから見つかった、薄い木の札のようなものをいいます。

もともと「書簡」=手紙という意味で、「簡」=竹札のことです。

紙がまだ無い時代に、竹を長い札のように割ったものであり、その後竹の代わりに”木”も使われるようになった為、これを”木簡”と呼ぶようになりました。

 

やがて紙が発明されてからも、紙がまだ貴重だったからか、しばらくは木簡が使われていました。

中国には古い字がたくさん残っていますが、それらは亀の甲や骨・石・金などに刻まれている為、直接、墨で書いたままの”肉筆”である木簡は、非常に興味深いものです。

 

木簡の文字は隷書で書かれていますが、これを速く書いた書体が、やがて「草書」になっていきます。

ですから、楷書→行書→草書の順に出来たわけではないことがわかりますね。

はい♪今日はここまで(^^)

お勉強お疲れ様でした~!